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    ビニール傘にイノベーションを

    2020.03.11
    日用品・生活雑貨

    世界一傘の消費量が多い国

    日本は世界で一番傘を使う国。年間約1億本が消費され、その大半はコンビニエンス・ストアで購入されるビニール傘。使い捨てのイメージが強く、コモディティ化も進んだこのビニール傘の改善に、私たちは取り組みました。

    消費者調査を実施、調達および品質管理体制も構築

    私たちは、消費者向けの意識調査を実施。その結果、次のような不満を消費者が持っていることが分かりました。①骨が折れやすい②サビやすい③生地が傘骨から外れやすい④サイズが小さい⑤生地が破けやすい。

    これらの不満を解消する商品を製造するため、私たちは体制づくりから着手しました。サプライヤーには、日本の技術・品質管理を受け入れ、生地を100%自社生産している技術力の高い中国企業を選定。さらに、国内外の企業を結び、よいものを低コストで調達できる体制と、製造~輸入~検品~不良品対応までの品質管理体制を構築しました。

    海外サプライヤーと数々の改善を実現

    そのうえで、中国のサプライヤーと協力しながら次のような改善を実施しました。
    ①骨が折れやすい②サビやすい③生地が傘骨から外れやすい→親骨を鉄から強度と柔軟性を持つグラスファイバーに変更。生地との接触面積が増え、生地が傘骨から外れにくくなり、腐食も防止できました。
    金属部分の塗装を亜鉛塗装から黒電着塗装にすることで防食性を向上、溶着の強度も強化しました。④サイズが小さい→55cm・60cm・65cmだったラインアップを60cm・65cm・70cmに。⑤生地が破けやすい→生地の強度のカギとなるフィルム自体の強度と溶着部分の強度を保つため品質管理を徹底、品質を安定化させました。

    環境性能にも優れた商品を実現

    結果、これまでのビニール傘の品質を凌駕する品質の商品を、低コストでご提供することに成功。お客様、消費者の反応も良好でした。また、電着塗装は有機溶剤を使用せず、塗装ロスも少ないなど環境に配慮された塗装剤であり、当時お客様が打ち出していた環境への配慮も実現した商品となりました。

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