お客様の品揃えは、緊急時に購入されることを考慮した価格重視のものでした。私たちは、お客様より、タオルの売上アップを実現する品揃えの検討と商品提案のご依頼を受けました。
私たちは、まず、消費者が本当に求めているタオルは何か、どうしたらコンビニエンス・ストアで購入して頂けるのかの検討から始めました。市場調査により集めた情報を分析した結果、一般的にタオルを購入される消費者は女性が8割であり、肌触り・風合い・吸水性・耐久性を購入時のポイントにしていることがわかりました。もともとコンビニエンス・ストアでタオルを購入される消費者は男性が中心であったため、女性にも関心を持っていただける商品を展開することが、魅力的な品揃えにつながるのではないかと考えました。
その上で、私たちは、「タオルでちょっとよい日常」を合言葉に、緊急需要という限定されたニーズだけではなく、男性・女性双方に納得していただける高品質な商品の開発に取り組みました。素材には、しなやかで、吸水性、耐久性に優れ、美しい光沢を出す「スーピマ超長綿」を採用。世界三大綿の一つであり、消費者にプレミアム感も伝わりやすいと考えました。さらに、工程にも「甘撚り」を施し、風合いの良さと持続性のバランスが最適になるよう、工夫を重ねました。
製造業者も私たちが選定しました。社内外のネットワークから情報を収集し、複数の海外サプライヤーからコンセプトを実現できる技術力に加え、コンビニエンス・ストアに並べる価格帯で製造できるバングラディッシュの工場を選出しました。バングラデシュの工場との取り組みは今回が初めてであり、チャレンジングでしたが、今までの経験を活用し、日本から1日かかる場所にあるこのサプライヤーと協力しながら開発に当たりました。
